先日、京都の左京区にオープンした、幅允孝さんによる私設図書室 【鈍考/喫茶 芳】を訪れました。

設計は、堀部安嗣さん。

90分、ドリンクが1杯付いており、ゆっくり本と向き合える空間です。

オープンして1週間でしたが、1枠6名という枠が全て埋まっており、私達以外は、20代の若い方々でした。

1冊の本に入り込むまで時間のかかる私は、90分でその1冊を決め事が出来ず、本棚に並ぶ本をパラパラめくり、

普段あまり触れないジャンルの本を眺め、美味しい珈琲を頂き過ごしました。

コンセプトと違う、利用をしてしまったかもしれませんが、

木漏れ日の入るデッキで川のせせらぎを聞きながら、普段触れないような本に触れる時間は、

90分がゆっくりと感じながらも、過ぎてみればあっという間でしたが、間違いなく至福の時間でした。

建築を設計する事は、そこでの時間を作る事だと改めて感じました。