今回のフィンランドの旅では、ミュール・マキ教会の後にも、ユハ・レイヴィスカの建築をいくつか巡りました。
その一つが、【グッドシェパード教会(2004)】です。ミュールマキ教会が1984年竣工なので、比較的近年の作品です。
ミュールマキ教会のように情報があまりなく、空いているのか?見学できるのか?も分からずでしたが、
とりあえずバスで現地に向かいます。
バス停はサイクリングロードのような森の入り口にあり、そこから森の中を徒歩で10分くらい行った場所にありました。
この日は子供たちのディキャンプ?を行っているようで扉が開いていたので、勝手に・・・見せてもらいました。
教会の中は、出入口の低い天井から祭壇にかけて一気に空間が広がり、
吹き抜けの天井はネイビーの幕が所々にかかっておりピアノの鍵盤のよう。
グッドシェパード教会の特徴としては、祭壇の後ろの縦スリットの窓に配置されたアクリルブロックです。
すこし波うったような面で構成される三角柱のアクリルブロックが、それぞれ角度で回転できるように取付られていました。
並ぶタテスリットの光がデザインされているのが分かります。
ミュールマキ教会は、もう少し抜けた・・・外に繋がりキラキラした印象がありましたが、
このグッドシェパード教会は、冬の森の中の子漏れ日のような、柔らかい光の空間でした。
スタッフの方が見当たらなかったので、照明の付け方が分からず自然光で見学をしましたが、
照明のデザインがミュールマキとは違い、この空間の為にデザインされたのが分かります。
灯りがともっていなくても、存在間のある照明。
2階に上がるとその照明が目線の先にあり、床の赤いタイルがより目に入り、また違った印象になります。
飾ってある絵がブルーで、白と赤と青の配色も美しい。
もちろん、他のスペースもステキに設計されています。
外観は白と赤みのレンガで構成さえており外からみてもスリット窓が角度を変えて配置さえているのが分かります。
ここまで足を運んで見学が出来たので、来てよかったです。